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伝統の香り高きジャム
ピエトロ・ロマネンゴ社のバラのジャム

 一口にジャムといっても、その種類はじつに多彩。果実から作られるものはもちろん、野菜や花弁を原料とするものも含めれば、まさに数えきれないほどの製品が出回っています。
 バラのジャムは、そんな変わり種の一つ。ヨーロッパでは古くから親しまれているもので、鼻孔をくすぐるその馨しさは、数あるジャムのなかで指折りといっても過言ではないでしょう。
 かつてバラのジャムは、薬草商や薬局で扱われていました。バラのエキスには、血液浄化や活性化酸素の除去といった薬効があるのが、その所以。くわえて、肌の老化抑制や、ダイエットにも効果があるといわれています。かのクレオパトラが、バラをこよなく愛したことは、よく知られるところです。
 イタリアのジェノヴァでは、このジャムをどこの家庭でも手作りしていたとか。家々の庭やバルコニーには、無花果とイルサという名のハーブ、それにバラの木を植えるのが決まりごとのようになっていて、このバラの花弁でジャムやシロップを作り、お客様を持て成すのが日常的な光景でした。そのレシピが、母から子、子から孫へと伝えられ、水加減や砂糖の分量は、家庭によって異なったようです。
 庭がない人には、近郊の野山に摘みに出かけたり、花屋や果物屋で売られているものを用いました。この習慣は、いまでも多少ながら残っていて、初夏を迎えるころになると、アスパラガスやアーティーチョークとともにバラの花弁が店頭に並びます。
 さて、今回ご紹介するバラのジャムは、そのジェノヴァにある、砂糖菓子専門店『ピエトロ・ロマネンゴ社』の製品。この老舗を代表する果物の砂糖漬け「フルータ・カンディータ」は、36号の本欄でお目にかけたので、ご記憶の方のいらっしゃるのでは・・・。
 ジャムの原料となるのは、ジェノヴァ近郊の修道院で無農薬栽培されたバラの花弁と、砂糖に水、レモン。もちろん、添加物などいっさい加えません。
No.45/夏号
 花弁は、いちばん香りが高いとされる、咲き初めの花のみを使います。バラの品種は、セントトフォリア、ムスキアーテ、ブルガラ、ナポレオンハットなど、ヴィクトリア時代の油絵によく登場するような、むかしからあるのもばかり。こんなところにも、伝統を重んじる職人の心意気が窺えます。
 瓶の蓋を開けると、ふんわりと立ちのぼる馥郁たる香りに、誰しも驚かれることでしょう。
 パンヤビスケットに塗れば、たちまちにして虜になること請け合いです。また、暑い季節なら、上の写真のようにプレーンヨーグルトにのせたり、アイスロシアンティーにしても。どうぞ、その芳香をお愉しみください。
(三留商店主人)
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