三留商店

これぞまさにマンマの味イル・モンジェット社の「トマトソース」

イル・モンジェット社の「トマトソース」
昨年はイタリアブームもすっかり定着したようで、手軽に使える、多種多様なトマトソースが出まわるようになりました。
なかでも飛び切り味の良いものといえば、イタリアはピエモンテ州のイル・モンジェット社の製品。
名にし負う三つ星レストランも利用しているという 、まさに逸品です。
イル・モンジェット社は、最高品質の素材を使って、すべての商品を手作りしている、知る人ぞ知る加工食品メーカー。いたってシンプルなものばかりですが、嘗めれば、工場で作られる大量生産品との違いを、瞬時にお判りいただけるでしょう。

オーナーのロベルト氏は、父方は地主、母方は農家という家系に生まれながら、そのどちらを継ぐでもなく、おとなりのリグーリア州で一つ星レストランを経営していました。
しかし、実家の土地の売却話が湧き上がったのを機に、人生ががらりと変わります。
この土地の生かし方を考え、プラム栽培を計画しますが、問屋に搾取されて利益が出ないことが判り、親の反対を押し切ってジャム作りへ転向。それが野菜への加工へと広がっていったのです。
1981年、彼は3人の著名人の助言に基づき、イル・モンジェット社を興します。この3人とは、ワインの権威であるルイジ・ヴェロネッリ氏とジャコモ・ボローニャ氏、料理評論家のジョルジオ・オネスティ氏で、助言は「ピエモンテ伝統のレシピを使って商品を作ること」でした。

ロベルト氏は、古いノートをひもとき、地元の新鮮な野菜をつかって、彼らの言葉を実現させます。ノートは、母のカーラさん、そして祖母のバニーラさんのものでした。こうして家に代々伝わる”マンマの味”が、そっくりそのまま商品になったのです。

そのイル・モンジェット社製トマトソースの代表的なものは・・・

・ケイパートマトソース/最高級のサリ-ナ島産ケイパー使用

・深夜のソース/ピリッと辛みをを利かせた、文字通り大人向きのソース

・悪魔のソース/ツナとアンチョビでコクを加えた辛めのソース

・スゲットトマトソース/オリーブやアンチョビ、ケイパー、チェリー唐芥子を加えた風味豊かなソース

・ブルスケッタ バジル入り/焼いたバケットに格好。冷製パスタにも

・ブルスケッタ オレガノ入り/こちらもバケットや冷製パスタに

お好みに応じて常備すれば、毎日の食卓で役立つこと請け合いです。パスタにするもよし、煮込み料理に使うもよし。マンマの味わいを、是非一度お試しください。

三留商店主人より

「四季の味」No.41/夏号 寄稿