三留商店

イタリア・アブルッツォ地方の三つの味パスタ“マッシャレッリ”/トマトソース“カシーナロッサ”/オリーブオイル“レ ロッケ”

イタリア・アブルッツォ地方の三つの味イタリア・アブルッツォ地方の三つの味イタリア・アブルッツォ地方の三つの味

パスタ“マッシャレッリ”

まずは、1867年創業のマッシャレッリ社のパスタを。昔ながらのブロンズ鋳型で製造するため、表面にざらつきがあり、ソースの絡みがたいへん良いのが特徴です。イタリアで最も上質といわれるデュラム小麦と、マジェッラ国立公園の沸き水を使用し、40~45度の低温で36~48時間かけてゆっくりと乾燥させるとか。そのためか一般のパスタに比べてもっちりとした仕上がりで、小麦の風味も濃厚です。
太さ1.9mmのスパゲッティと2.1mmのキッタラの二種があり、ちょっと長めに茹でると、もちもち感がさらに深まります。キッタラは、ギターのように弦を張った器具で成型する、この地方独特の断面が四角いパスタです。

トマトソース“カシーナロッサ”

こちらは、アブルッツォ地方の伝統的レシピで四十種以上もの瓶詰を製造している、カシーナロッサ社のトマトソース。マンマの味をベースにしているだけあって、本場ならではの味をご堪能いただけるでしょう。
ラインナップは下記のとおり。いずれもパスタソースとするのが基本ですが、愉しみ方はいろいろ。
・バジリコ:定番のバジル入りトマトソース。食パンに塗ってピザ風に。
・コンタディーナ:イタリア語で農民の意味で、ピーマンや茄子などさまざまな野菜が入っています。お湯で割って煮込むと、上上のスープに。
・ピカンテ:これは「辛い」の意。トマトと唐辛子がベースで、鶏肉のソテーに絡めると、また美味です。

オリーブオイル“レ ロッケ”

オリーブオイルは、オリーブの実を手摘みして、いかに新鮮なうちに搾油するかで味わいが決まります。マルテッリ・アグリコーラ社は、自社農園の隣が工場なので申し分なし。さらに熱を加えない圧搾方式を採っているので、品質の良さは折り紙つきです。
クセがないのにコクがある まさに至高のオイルといえるでしょう。

三留商店主人より

「四季の味」No.57/夏号 寄稿